オーロラ ストーリーズ

自然のままのオーロラが見たい
光害のないユーコンのツンドラ地帯で

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トゥームストーンでオーロラが見たい

今回私はカナダ観光局とユーコン準州観光局が主催した、メディアやブロガーのためのFAMツアーに参加していた。その1週間強の日程で、ホワイトホースからドーソン、トゥームストーン、そしてアラスカのスキャグウェイなどを回る旅が組み込まれていた。ユーコン観光の見所満載の旅だ。

自然写真家の私がこの旅の中で、一番見応えがあったのがトゥームストーン準州立公園だった。ちょうどツンドラの紅葉の時期、到着した日はずっと曇って霧がかかっていたのだけれど、午後になって少しだけ晴れ間がさした。

シロクマの撮影でなんどもツンドラ地帯には出向いているが、こんなに簡単にツンドラ地帯の真ん中に辿り着くことができることに驚いた。未舗装路ではあってもハイウェイがツンドラ地帯に走っているのだ。

周囲には様々な形の山々があり、ツンドラの中には小さな池や湖も点在する。「ここでオーロラが見れたらどんなに素晴らしいだろう」 すぐに私はそう思った。

さすがに集団行動のツアーでは、宿に戻る時間や安全面から、街の近くのオーロラ観察地での鑑賞になる。でもその80km先には私が望む、光害のない自然のままのオーロラが輝く空があるのだ。

私はここまで来て、念願の光害のないオーロラを見るチャンスを失いたくなく、ツアーの終了後の帰国便のエアチケットを変更して、滞在を延ばし、個人でここに戻ってくることにした。

自然のままのオーロラが見たい
光害のないユーコンのツンドラ地帯で
  1. オーロラのブレイクアップ
  2. 自然って一緒に見る人数で感じかたが変わる
  3. できることなら光害がないオーロラが見たい
  4. トゥームストーンでオーロラが見たい
  5. トゥームストーンでのキャンプ生活
  6. 「晴れてくれ、晴れてくれ」
  7. 撮影の準備を抜かりなく
  8. 最高のオーロラが現れた

著者プロフィール

小原玲 (動物写真家)

1961年東京都生まれ。群馬県立前橋高校在学中に「第3回高校生フォトグランプリ」(旺文社)のグランプリを受賞したことから写真家を志す。茨城大学人文学部卒業後、写真プロダクションを経て、フリーランスの報道写真家になる。LIFE、TIME、Newsweek、ParisMatch、ASIAWEEKなど世界中の雑誌で活躍する。