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オーロラ ストーリーズ
自然のままのオーロラが見たい
自然のままのオーロラが見たい
光害のないユーコンのツンドラ地帯で

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自然って一緒に見る人数で感じかたが変わる
自然って、何人でそれを見るかで、見て感じるものや、見ているときの気持ちが変わってくる。オーロラがまさにそうだと思う。
一人で広大な自然の中でぽつんと見るオーロラは、どんなにそれが美しくても、必ず恐怖感がつきまとう。 オーロラがブレイクアップする時には、それに見とれ、しばらくの間その恐怖を忘れることもあるのだが、それが静まるとその恐怖は襲ってくる。なのでいつも撮影の終了時には逃げるように車に戻る。
それが二人になると、とたんに自然の恐怖感は薄れる。ちょっと会話ができるだけで、恐怖感はなくなる。流れ星を見つけ合ったり、お互いが感じたことを話しあううちに、自然の美しさも倍増する。
そしてそれは程度の変化こそあれ、数人のグループまでは同じようである。ちょっぴりだけ自然の怖さはあるが、会話をすることでそれは忘れることができ、むしろその恐怖感を共有することの方が、いい思い出や体験になる。
自然のままのオーロラが見たい
光害のないユーコンのツンドラ地帯で
光害のないユーコンのツンドラ地帯で
- オーロラのブレイクアップ
- 自然って一緒に見る人数で感じかたが変わる
- できることなら光害がないオーロラが見たい
- トゥームストーンでオーロラが見たい
- トゥームストーンでのキャンプ生活
- 「晴れてくれ、晴れてくれ」
- 撮影の準備を抜かりなく
- 最高のオーロラが現れた
著者プロフィール
小原玲 (動物写真家)
1961年東京都生まれ。群馬県立前橋高校在学中に「第3回高校生フォトグランプリ」(旺文社)のグランプリを受賞したことから写真家を志す。茨城大学人文学部卒業後、写真プロダクションを経て、フリーランスの報道写真家になる。LIFE、TIME、Newsweek、ParisMatch、ASIAWEEKなど世界中の雑誌で活躍する。