オーロラ ストーリーズ

オーロラ大爆発に出会う旅
光が僕を包み込む極上の時間

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さらに楽しむ方法は

最後に、もっとイエローナイフを楽しむ方法を少しだけ紹介したいと思う。

例えば、オーロラの出現を待つ間、夜空を覆い尽くしている満天の星にも目を向けてほしい。

街の光がさほど強くないのと、とてつもなく空気がきれいだからこそなのだと思う。夜空の端から端まで、隙間なく星が張り付いている。

そこにあるはずの星がすべて見える。もちろん、「すべて」と書いたのはものの例えであって、僕が「すべて」を知っているはずもないけれど。

日本で見えるのとは違う位置で、オリオン座がくっきりと光っている。理科の時間に習った北極星の見つけ方を覚えているだろうか。北斗七星のひしゃくの一辺を伸ばしていくと北極星が見える、という、あれ。

いとも簡単に北極星を見つけられた。

イエローナイフの街を走る車のフロントには、必ず電気コードのようなものがぶら下がっている。

「なんだろう」と不思議でしょうがなかったんだけど、停車中の車に電気を流すためのものだそうだ。

極寒の地では車のエンジンを守るため、街の停車スペースには車に電気を供給するコンセントのような設備がある。

 この街が作られ始めたころの面影を残すオールドタウンでは、丸太小屋のような「バンク・オブ・トロント」の建物をはじめ、開拓時代の面影を残す古い住居を多く見ることができる。

かつてのゴールドラッシュが、多くの男たちとともに、銀行までもこの地に引き寄せたのだろう。

イエローナイフは決して観光地的な雰囲気を持ち合わせてはない。だからこそ、いろいろな歴史や、極寒の地ならではのおもしろいものを今もそのままに見ることが出来る。

少し注意して、この土地ならではのものにも目を向けてほしい。オーロラの思い出をさらに豊かにしてくれる何かがきっとあると思うんだ。

(文=平間俊行/写真=多賀茂里生)

オーロラ大爆発に出会う旅
光が僕を包み込む極上の時間
  1. 贅沢な時間が始まった
  2. 真っ白で真っ平ら
  3. アクティブ&ストーム
  4. カリブーが舞い降りる
  5. 僕の一番のお薦め
  6. 極北の地の移動手段
  7. さらに楽しむ方法は

著者プロフィール

平間 俊行 (ひらま としゆき)

国内の報道機関で記者として政治取材や選挙報道に携わった後、現在は管理職として別分野の事業を担当。一方で、地方勤務時には決して「全国区」ではない地元の祭りなど、歴史や文化の奥深さに触れる取材のために歩き回り、さらに一方では度々カナダを訪れ、その素晴らしさを記事として伝え続けている。